食品偽装問題でこのところ騒がしいです。
ちがいのわからん男である私は関心ありません。
芝海老とブラックタイガーとバナメイエビのなかで、どれが一番うまいか、上等か知りませんし、関心ない。
「バナメイエビ」がこれまで聞いたことないから、一番上等かなと思うくらいです。
一番安物なんですね。
「芝海老」とか「九条ネギ」とかいう名前が売りになるということがわからん。
「ちがいのわかる男」に対しては、売りになるんでしょうな。
「ちがいのわかる男」というのも偽装かもしれない。
「ちがいのわかる男」じゃなくて、単なる「勘ちがい男」かもしれない。
「なんだこれは!これが芝海老か!ふざけるな!バナメイエビじゃないか!」
「お客様、それはじゃがいもでございます」
食品も、食べてもちがいがわからんから、名前のちがいに頼るのかもしれない。
名前のちがいならアホでもわかる。
「食品偽装」で、食べた瞬間「ふざけるな!」と怒った人はいるんでしょうか。
「なんだこれは!これが芝海老か!」と叫んだ人っているんでしょうか。
こんな私でも、ちがいが分かることってあるんです。
スルメが好きなんですが、生協のスルメを食べてます。
商品名が、「噛みなさい!」というんです。
現代人はやわらかいものばかり食べてアゴがどうのこうの、とセールス文句が書いてありますが、そんなことは関係なく、うまいから好き。
この、「噛みなさい!」を時々買うんですが、ちがいがわかるんです。
ちがいがわかるといっても、海の塩分濃度のちがいからして、今日のは北海道沖で採れたイカだなとか、これはアフリカ産とかの、ちがいがわかるわけじゃないです。
品質が一定してない。
一定してないとこが自然でいいと思うんです。
「なかなかの歯ごたえだな」と思うときもあるし、「噛みなさい!」といわれても、「かんべんしてください」といいたくなるほどハードな時もある。
とってもうまい時もあるし、それほどでない時もある。
調味料添加剤一切なしというんだから、品質が一定でないのは当然でしょう。
単純な私は、品質のバラつきで、「これぞ自然食品!」と安心してしまう。
いや、「品質のバラつき」というと工業製品みたいですね。
イカもいろいろあるのがあたりまえということです。
「噛みなさい!」のちがいはわかるけど、「芝海老」と「バナメイエビ」のちがいはわからない。
ちがいがわかっても文句いわないし、わからないならなおいわない。
食べる方も業者も、あんまり名前にこだわらんほうがいいと思います。