若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

愛想のない店

今日は美術予備校。

受験直前、満員御礼です。

二、三ヶ月前から通い始めた私と同じくらいのトシの男性がいます。
その人に、「駅前の画材屋に行ったことがありますか」と聞かれた。

「ありますよ。二十年ほど通ってます」
間髪を入れず、「愛想のない店ですなあ!」

感嘆の叫びである。

まあね。
おやじ、おかみさん、息子、全員愛想があるとは言えません。

店に入って行っても、奥からじいっと見てるだけ。

「何しに来た?」という感じ。
出てくるわけでもなく会釈するわけでもなく。

しかし、店に入ったとたん飛んできて、にこにこと、「いらしゃいませ!今日は絵具ですか?ピーチブラック?チタニウムホワイト?バーミリオン?ビリジャン?ウルトラマリン?筆ですか?豚?マングース?テン?ナイロン?」と畳み掛けられてまとわりつかれても困りますよ。

お愛想はいらない。
いらないけど、ちょっとなさすぎかな。
いい人たちなんですけど。

三十年以上通った散髪屋も愛想がなかったですね。
おやじも奥さんも愛想なかった。

店に入っても、「何しに来た?」という感じなのは画材屋といっしょです。
ちがうのは、感じだけじゃなくて、声に出すとこ。

私がやってもらってたら、古馴染みの客が入ってきた。

おやじが、「なんや?」と声をかけました。

客は一瞬たじろいで、「なんやて・・・散髪しに来たんやがな」
「ああ、そうかいな」

「お客様は神様です」よりマシかな。
この言葉、イスラム圏なら即死刑かどうかは知らんけど、即ムチウチはまちがいないでしょう。

「お客様は」というから、なんだかもっともらしく聞こえますが、「お金をくれる人は神様です」となると、イスラム圏でなくても問題ですよ。

私の馴染みの画材屋と散髪屋は、イスラム圏では模範的商人かも知れない。
ちがうかもしれない。

いちど、イスラム圏の画材屋と散髪屋に行ってみたいです。

イスラム圏では、豚毛の筆は禁止かな。

テンやマングースは高いからイスラム圏で油絵を描くのは大変ですね。

人物画禁止かな。

何の話か。
何の話かわからんけど、いろいろ難しいですね。