3歳児ゆうちゃんと、もうすぐ1歳児あきらくん兄弟の、複雑というか単純というか、人間関係というか力関係というか、今日もまたそんな話です。
ゆうちゃんは、現在のところ兄として体力知力とも絶大の力を有しており、その圧倒的力の前に、あきらくんはなすすべを知らずというところです。
ローマ帝国対リディア族という感じです。
リディア族って、知らんけど、なんかそんな感じです。
あきらくんがイスにすわろうとしても、おもちゃをさわろうとしても、ママに近づこうとしても、すべて禁止、排除、ブロック。
さて、今日、ママとゆうちゃんとあきらくんで散歩。
あきらくんは乳母車です。
横を歩いてたゆうちゃんが、乳母車に手をかけたとたん、あきらくんがその手を払いのけたそうです。
バッと払いのけた。
ゆうちゃんが、別のところを持つと、また払いのける。
ゆうちゃんが乳母車に触れるのを、あきらくんは断固として、徹底的に許さなかったそうです。
江戸の敵を長崎でというか、一寸の虫にも五分の魂というか、目には目をというか、すごいもんですね。
もうすぐ1歳児、クマのぬいぐるみのようなかわいい赤ちゃんと思っていたあきらくんの心の奥底に、メラメラと燃える業火ありとは、阿弥陀如来の大慈大悲にすがるほかなしと西方極楽浄土に向かい念仏を唱える鹿之助であった。