ドア付近の席にすわってたら、若い女性が四人乗ってきた。
私は、若い女性に特別の興味、関心はありません。
ありませんが、お!と思った。
四人そろって厚化粧で奇抜なファッションである。
もちろん、私にとって厚化粧で奇抜なファッションなので、彼女たちにとっては、ごくふつうかもしれない。
二人は、小さなおもちゃみたいな帽子をちょこんと乗せてる。
あとの二人は、ハデなリボンを、ウサギの耳みたいにつけてる。
全員、ミニスカートである。
↓こんな感じです。
乗り込んできた四人は、帽子組二人と、リボン組二人が、向かい合って立って、楽しそうにおしゃべりしてるようであった。
ハロウインのファッションかなと思いました。
水曜に、神戸に行ったとき、はなちゃんとお絵描きをしました。
テレビの「プリキュア」の登場人物を二人で描きました。
「プリキュア」を録画したのを、静止画像にして、それを見て描きました。
同じ画面を見て、同じ女の子を描いたんですが、はなちゃんの絵をのぞいてみたら、私の方が上手でした。
うはは、と勝ち誇ってたら、はなちゃんが、「おじいちゃん、帽子忘れてるよ」と言ったんです。
おお!
忘れてました。
画面の女の子は、ちっちゃな帽子を頭に乗せてました。
ハロウインのかぼちゃの帽子でした。
で、電車の女の子のちっちゃな帽子も、ハロウイン関係かなと思ったんです。
リボンも、ピンク、黄色、緑、といったけばけばしい色彩で、ウサギの耳みたいに、頭のてっぺんで直立してます。
ハロウイン関係のイベントに行くのかもしれない。
ユニバーサルスタジオか、大阪ドームで、なにかあるのかもしれない。
四人で乗り込むのだな、と思いました。
ところがである。
電車が、「ドーム前」に着いたら、リボン組の二人が、さっさと下りてしまった。
あいさつもなんにもなし。
「じゃあね」も「またね」も「バイバイ」もなし。
帽子組を完全に無視して下りた。
帽子組も知らん顔であった。
仲良し四人組と思ったのは、私の誤解、早とちりであった。
帽子組とリボン組は、関係なかったのだ。
ショックであった。