若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

最後の一冊

本をどんどん買うと、どんどんたまるので、どんどん処分する。

推理小説とか、SF小説は、中学から大学の間、けっこう買いました。
楽しく読んだなつかしい本を処分するのはつらい。

とはいうものの、絶対に手元に置いておきたい!という本も少ない。

おもしろかった推理小説を、適当に選んで処分する。

おもしろかったけど、また読み返すほどじゃない、と思った本から処分する。
あっさり処分できる本が多いです。

その中で、いや、これはまたいつか読み返そう、と思うのは置いておく。

そして、満を持して、というのじゃないけど、読み返してみると、がっかりするするんですな。

ふ〜ん、こんな話だったんか。
こんな不自然な展開だったんか。
こんなセリフに感激してたんか。

自分の未熟若気の至りを確認できますね。

で、このところ、次々と再読して次々とがっかりして次々と処分してます。

さて、次々と処分していったら、あれほどたくさんあった推理小説の本が、いつのまにか一冊だけになってしまった。

創元社世界名作推理小説大系21。

三つの作品が入ってます。
その中の二作を特に気に入ってたんで最後まで残ったんです。

ノエル・カレフ『死刑台のエレベーター』と、カトリーヌ・アルレーの『藁の女』です。
どちらも昭和30年代の作品です。

再読しました。

処分!
最後の一冊処分。

50年ほど手元に置いたんだから立派なもんです。

さて、私が最近よくやる、「海外アマゾンリサーチ」

アメリカ、イギリス、フランスのアマゾンでの評価を見てみるんです。

死刑台のエレベーター』も『藁の女』もぜんぜん読まれてないようです。
古本しかないみたい。

日本では、「海外サスペンスの名作」だけど、向こうではただ古いんでしょうね。
死刑台のエレベーター』は、映画としては評価されてるようですが。

そんなことがわかるのもアマゾンのおかげです。