本をどんどん買うと、どんどんたまるので、どんどん処分する。
推理小説とか、SF小説は、中学から大学の間、けっこう買いました。
楽しく読んだなつかしい本を処分するのはつらい。
とはいうものの、絶対に手元に置いておきたい!という本も少ない。
おもしろかった推理小説を、適当に選んで処分する。
おもしろかったけど、また読み返すほどじゃない、と思った本から処分する。
あっさり処分できる本が多いです。
その中で、いや、これはまたいつか読み返そう、と思うのは置いておく。
そして、満を持して、というのじゃないけど、読み返してみると、がっかりするするんですな。
ふ〜ん、こんな話だったんか。
こんな不自然な展開だったんか。
こんなセリフに感激してたんか。
自分の未熟若気の至りを確認できますね。
で、このところ、次々と再読して次々とがっかりして次々と処分してます。
さて、次々と処分していったら、あれほどたくさんあった推理小説の本が、いつのまにか一冊だけになってしまった。
三つの作品が入ってます。
その中の二作を特に気に入ってたんで最後まで残ったんです。
ノエル・カレフ『死刑台のエレベーター』と、カトリーヌ・アルレーの『藁の女』です。
どちらも昭和30年代の作品です。
再読しました。
処分!
最後の一冊処分。
50年ほど手元に置いたんだから立派なもんです。
さて、私が最近よくやる、「海外アマゾンリサーチ」
アメリカ、イギリス、フランスのアマゾンでの評価を見てみるんです。
『死刑台のエレベーター』も『藁の女』もぜんぜん読まれてないようです。
古本しかないみたい。
日本では、「海外サスペンスの名作」だけど、向こうではただ古いんでしょうね。
『死刑台のエレベーター』は、映画としては評価されてるようですが。
そんなことがわかるのもアマゾンのおかげです。