若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

○○委員

仕事をしていたころ、日本国というのは、隅から隅まで網が張り巡らされてるんだなあと感心したもんです。

大阪の官庁街のビルに行くと、いろんな業界団体の看板が上がってます。
ありとあらゆる団体が、国、都道府県、市と網を張り巡らせてる。

各業界でのお仕事が、すんなりと進むようにということでしょうし、監督官庁天下り先という面もあると思います。

自治会の仕事をするようになって、また「網の目」に感心してます。

地域の「○○委員」というのがあります。

「なるほど、こういう人が必要なのだ。こういう人があればこそ、世の中は回っていくのだ」と思うような「委員」です。

その「委員」を、自治会長が推薦するというのは知りませでした。

「推薦基準」は、だいたい同じで、「地域で信頼ある方で、責任を持って任務を遂行して下さる方」というような感じです。

先日、某役所から、「××委員」推薦のお願い、というのが来ました。

ウチの自治会で、「××委員」を務めているAさんの任期が満了なので、引き続きお願いするか、新しい人を推薦してほしいということです。

で、Aさんに、再任のお願いに行きました。
Aさんのことはまったく知りませんでした。

80代と思える温厚そうな方でした。

書類を見せて、再任をお願いしたいと言ったら、Aさんは、困惑の表情を浮かべた。

「う〜ん・・・これ、知らないですなあ・・・」

話を聞いてビックリ。
Aさんは、30年ほど前、「××委員」のようなものを引き受けたことはある。
とっくに関係ないと思っていた。
「××委員」としての仕事は何もしてない。

これはいったい・・・?

どうやら、非常にいいかげんに運営されてきたようです。

役所の方で、さすがにこれではいかん、このあたりでもう一度きっちりやろうということになって、「推薦依頼」ということになったのじゃないか。

昔、会社があった地域の自治会の会長の名刺の裏に、いろんな役職名がずらずら並んでるのを見て、ご苦労様だなあと感心したことがありますが、あまりご苦労様ではないのかもしれない。

いや、ホントに御苦労さまの人もいると思いますが、まあ、よくわからん。