若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『大いなる旅路』

昭和35年東映映画『大いなる旅路』をDVDで見ました。

映画の最初の、波が打ち寄せる「東映マーク」のところで、家内がなつかしがってました。

子供のころ、おばあちゃんに連れられて、よく東映のチャンバラ映画を見たそうです。

『大いなる旅路』は、国鉄の機関士一家の、大正から昭和30年くらいまでの物語です。

例によって、ヘンなとこに注目。

舞台が盛岡機関区なんですが、登場人物はすべて標準語というのがヘン。
このころの映画は、こういうパターンだったんですかね。

雪の場面が多いんですが、これがヘン。
雪が、「特殊効果」というんでしょうか、フィルムに描いたような雪なんですが、画面の右だけ降ったり左だけ降ったり、ヘンです。

タイトルはちょっと大げさかな。
まあ、機関士夫婦にとっては、「大いなる旅路」だとは思いますが。

仕事一筋の父を見て育った長男も機関士を目指すんですが、戦死。
三男は、予科練に志願して戦後ぐれて死んでしまう。
一人娘は男にだまされて家出。

暗いと言えば暗い映画です。

見どころは、全編を通じて走りまくる蒸気機関車で、SLファンにはたまらないと思います。
雪崩で列車が脱線する場面は、国鉄の全面協力で、ほんものを脱線させるんですが、危険な撮影だったと思います。

出演者がみな若い。
三国連太郎高倉健中村嘉葎雄、きれいなもんです。

このところ、昭和30年代の日本映画を見てますが、懐かしさが感じられていいもんです。
それと、テレビドラマより、画面が大きく、深く感じられるのも気分よろしい。