このころの映画は、なんかわけがわからん気楽さに満ちたのが多いですが、『東京おにぎり娘』というタイトルからして、わけのわからん気楽さがほとばしり出てます。
このタイトルがこの映画のすべてといってもいいくらいなんですが、なんで「東京おにぎり娘」という題にしたのかよくわかりません。
ほとんど関係ないと言ってもいい。
とにかく、若尾文子が東京おにぎり娘なんです。
川口浩が若尾文子を振るんですが、若尾文子をこんなにあっさり振っていいのかなと思うほどあっさり振る。
若尾文子が酔っぱらってクダをまくんですが、熱演です。
中村雁治郎、沢村貞子、藤間紫、伊藤雄之助などがわけのわからん役で出てます。
中村雁治郎が「大阪生まれの江戸っ子」という設定はまだいいとして、沢村貞子がその妹で、アヤシイ大阪弁を操るというのは、ふざけてるとしか思えませんがふざけてるんでしょうね。
徹頭徹尾わけのわからん映画であった。
90分見てられたのが不思議であった。