M君の個展に行きました。
焼き物作家です。
50年間、よく焼き続けたものだと感心します。
本人も感心してました。
一人で勝手に焼いて一人で勝手に売って50年。
食器ならまだわかりますが、彼が焼いてるのは、なんちゅうか、装飾品というか置物というか、まあ、焼き物です。
彼の作品を見て、置物だと思う人と、なんだこれはと思う人と、半々くらいだと思います。
私は、面白いものを作るなと思いますが、変なものを作るなと思う人もいると思う。
今回、切り紙細工みたいなのが壁にたくさん飾ってあった。
切り紙細工風焼き物。
ちいさな魚とか鳥とかその他いろいろ。
壁にくっついてるので、どうなってるのかと思ったら、焼き物に磁石を張り付けて、壁に刺した画鋲にくっつけてあった。
小さな強力な磁石があるんですね。
人の形をしたのと飛行機の形をしたのとを買いました。
家に帰って、画鋲を探したら、見あたらないんです。
どこかにあるはずなのにないんです。
私の頭の中では、画鋲のひとつやふたつどこかにあるはずなんです。
いや、画鋲はあったんですが、ぜんぶ頭がプラスチックなんです。
プラスチックの画鋲はたくさんありました。
金属のがない。
う〜ん。
私の頭の中では、画鋲の世代交代が完了してなかった。
現実には、プラスチックの画鋲を使ってるのに、頭の中にあるのは金属の画鋲だった。
しかたないので、冷蔵庫にくっつけました。