美術予備校。
グイド・レーニの『受胎告知』の中の天使を模写中です。
それほど難しくないだろうと思ってたんですが、「名画に簡単なものなし」です。
顔や胸のあたりをぼかして描いてあるんですが、ぼかしが難しい。
適当にぼかしとけばいいと思ってたんです。
なんたってぼかすんですからね。
ぐしゃぐしゃ〜っと。
そんなもんじゃなかった。
なんちゅうか、う〜ん、なんとも言えませんわ。
悪戦苦闘してたら先生が、「うん、なかなかいいぼけ味出てますね」と、ほめるというかはげますというかなぐさめるというか。
別のテーブルで水彩を描いてるAさん、もう一人の油絵Bさんも、ほめるというかはげますというかなぐさめるというか、先生のあたたかいお言葉です。
そこへ、受験生女子が、先生に水彩画の批評をお願いしました。
こういう時、社会人クラスとしては緊張するんですよ。
心配してたら、厳しいお言葉です。
まあ、もうすぐ10月、受験戦線後半ですからね〜。
厳しくもなりますわね〜。
「キミ、4月から勉強してきたことが、まったく生かせてないな」
美術予備校に通って10年、つくづく受験生でなくてよかったと思います。