美術予備校社会人クラスでいっしょのAさんが、1週間のドイツ旅行から帰りました。
私よりいくつか年上のAさんは、定年後、水彩画を始めた方です。
学生時代の友人に誘われてドイツ旅行です。
仕事で20年ほどドイツにいた方が、レンタカーであちこち連れて行ってくれるというんです。
「条件としては最高ですね」と言ったら、「まあ、ありがたいです」とにっこりしてました。
みやげ話を聞こうと思って、「どうでしたか。20年ドイツにいた友達に案内してもらえるなんて、最高ですよね」と言ったら、顔をしかめて、「いやあ、そうでもなかったです」と言うんです。
その友人というのが、ドイツびいきというのかドイツかぶれというのか、とにかく何につけてもドイツ礼賛なんだそうです。
ドイツは素晴らしい、日本はだめ。
Aさんが反論すると、「ドイツのことをろくに知らないくせに何を言うか!」と言って何倍も言い返される。
「ドイツ人は清潔好きで公衆道徳も素晴らしい」と言うので、Aさんが壁の落書きを指して、「ああいうのは日本と同じじゃないか」と言ったら、「君も水彩画を始めたくせにわかってないなあ。ドイツの落書きは芸術的だろう!」
ストレスのたまる1週間だったようです。
お疲れさまでした。