テレビで映画を見てますが、西部劇を見ると、広大な景色は映画館の大画面で見るべきだと思います。
西部劇映画ファンの楽しみの一つでしょう。
アメリカのアマゾンの評を見ると、「ウチの夫は西部劇しか見ません」というのがあったから、アメリカでは大量の西部劇映画が公開されてるんでしょうね。
この『ウィル・ペニー』という映画、出だしは期待させてくれました。
カウボーイの暮らしぶりを、かなりリアルに描こうとしてると思います。
チャールトン・ヘストン演じる主人公ウィル・ペニーは中年カウボーイです。
中年でもカウボーイというのか知りませんが。
牧場主にやとわれた十人ほどのカウボーイが、牛の群れを運んでいく。長い苛酷な道中です。
目的地に着くと、カネをもらって解散。
早速次の仕事を探さなければならない。
「冬だから雇ってくれる牧場はないだろう」というセリフから、こういう仕事も季節性があるのかなと思いました。
風呂に入るのは町に着いた時だけだから、年に何回かとか、生活感がある映画だなと思ってたら、とんでもない精神異常的凶悪家族が登場して、主人公は何度も半殺しの目に合う。
何度も殺されてもおかしくないのに、なぜか奇跡的に助かる。
悪者が必要だというのはわかりますが、もうちょっとふつうの悪党というかまともな悪党というか、う~ん、世の中異常者もいてるというのはわかるんですが、この映画に登場させるのはどうかと思いました。
アカデミー賞残念賞にノミネート、という感じです。
いろいろ映画を見てると、「映画ってなんだ?」と思います。
「カネもうけ」にはちがいない。
異常な悪党が出た方がもうかるんでしょうか。
インディ・ジョーンズみたいに、蛇を出しときゃ客は怖がるみたいなのもどうかと思いますが。
映画も難しいもんです。