若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

同病

近所の医院の待合室でぼーっとしてました。

前の席に80代と思える男性がすわってました。

しばらくして入って来た男性が、その人と知り合いだったようで、隣りにすわって、「ど~も、おひさしぶり!」と話し始めました。

「ど~もおひさしぶり」から、「あれからいかがですか」「最近どうですか」になって、「ここが悪いどこが悪い」という自然な流れで病気の話になるのに時間はかかりませんでした。

お二人とも前立腺がどうのこうのという話で、「あ、あなたも」「それはねえ」「いや、わたしは」「ところが、うちのおやじのときは」と、大いに盛り上がって、同病相憐れむというより、同病相楽しむという感じです。

たしかに、同じ経験というのは強いと思います。

強いと思いますが、だんだん具体的になってきて、バイキンがどうの血尿がどうの、はれあがるは痛むは、その苦しみは、いや我慢の限界が、なんかが逆流、なんかが出てくる、もうやめてちょうだい!オエ~ッ!という感じでしたが、狭い待合室で逃げ出すわけにもいかず、耳を覆ってました。

前からいた男性は診察は済んでて会計を待ってたんですが、途中で名前を呼ばれて会計が済んだのに帰らず、また座りなおしてお二人で心行くまで同病相楽しんでました。

聞いてるだけで前立腺がケイレンを起こしそうでした。