学生のころ、『バージニア・ウルフなんかこわくない』という映画があって、こわくないというからにはバージニア・ウルフというのはこわい女性なんだろうと思いました。
難しい文章を書く人だろうと敬遠してました。
最近ウエッジウッドさんの本を読んでたら、バージニア・ウルフを引用してあった。
その英語がやさしかったので、俄然読む気になって随筆集を買いました。
今日届いたんですが・・・あんまりやさしくなさそう。(-_-;)
文章を書くことについて書いてます。
物書きになろうとする若者に対して、何をどう書くべきかというアドバイスがふつうだけど、それより大事なのは、誰に向かって書くか決めることだと言うんです。
昔は楽だった。
貴族を相手にしてればよかった。
その後貴族以外に「有閑階級」が現われてちょっとややこしくなって、今では(と言っても戦前の話です)新聞、週刊誌、月刊誌、義務教育修了から大卒、アメリカ人まで読者として考えなければならない。
相手によって書き方が変わってくるはずだというんです。
そうかもしれない。
しかし、現代では私みたいに、タダで書ける場があって誰相手というより自分のために、いや、なんとなく書いてる人も多いと思います。
バージニア・ウルフは、中には自分のためだけに書いてる人もいるだろうが、そんな人はうらやましくないと言ってます。
そうですか。
まあ、インターネットは誰が読むかわからない。
想定外の読者として、最近はなちゃんが読んでくれるようになりました。
まさか孫が読む日が来るとは思いませんでした。
これでもうらやましくないかバージニア・ウルフに聞きたい。