はなちゃん(小学4年生)ことちゃん(小学2年生)が来ました。
小学校で音楽会があるというので、ことちゃんに何を演奏するのか聞いたら、「パプリカ」といいました。
知りません。
聞いたことない。
そういったらことちゃんとはなちゃんは、「え~~~!知らんの~!?」と目を丸くしました。
はなちゃんが「米津玄師さんて知らんの?」と聞くので「知らない」といったら、「米津玄師さんは作詞作曲して歌も歌うんやで!」というので「おじいちゃんといっしょや」といったんですが、まったく無視して米津玄師さんの話をいろいろしてくれました。
はなちゃんに何を演奏するのか聞いたら、曲名らしきものをいくつかいいました。
聞いたことないものばかりでした。
「なにそれ?」
「平成ヒットメドレー」
そ、そうどすか。
孫の話にまったくついていけない。
おじいちゃんらしくなったものだとうれしかった。
ふたりで「シルバニアファミリー」の人形を引っ張り出して遊び始めた。
この人形は三十年ほど前家族でデパートに行った時、はなちゃんことちゃんのママとゆうちゃんあきら君のママのために買ったんです。
その日出かける前に、「今日はおもちゃは買わないよ」といってあったんですが、ショウケースのシルバニア人形を見て、これは楽しく遊ぶだろうと思って買ったんです。
ゆうちゃんあきら君のママが呆然とした表情で、「夢でもこんないい夢見たことないわ~!」といいました。
その後ふたりで熱烈に遊んでました。
小道具類も無数に自分たちで作ってました。
今はなちゃんことちゃんが遊んでる。
目を細めて見てたらことちゃんが、「おじいちゃん、あっち行ってて!」
「どうして?」
「じゃま!」
「じゃまなんかしてないよ」
「ふたりで遊ぶんやから!いつもふたりで遊んでるんやから。おじいちゃんあっち行ってて!」
救いを求めてはなちゃんを見たんですが、はなちゃんはシルバニア人形に夢中になってるふりをして知らん顔。
三十年ほど前を思い出しました。
はなちゃんことちゃんのママと、ゆうちゃんあきら君のママがシルバニア人形で遊んでるのを目を細めて見てたら、「パパ、あっち行ってて!」といわれたもんです。
娘たちから「パパ、あっち行ってて!」、孫たちからは「おじいちゃん、あっち行ってて!」とは、何のタタリであろうか。