昼、家でラーメンを食べてました。
ラーメンと言っても日清のチキンラーメンやカップ麺ではありません。
ラーメンにはこだわりがあるので、家で食べるのはいつも「生協の冷凍中華そばしょうゆ味」です。
これはうまい。
食べ始めたと思ったら電話が鳴った。
家内が出て「Sさんよ」と言って受話器を差し出したので、湯気の上がるどんぶりを前に右手にはし左手に受話器ということになった。
S君は高校時代の美術部の友人で、大学を定年で辞めて悠々自適で絵を描いてりゃいいのに何を思ったか子供や社会人向けの美術教室を開いた。
開くのは勝手だけど、絶えず忙しい忙しいと言って電話をしてくるので迷惑である。
電話をしてくるのはヒマだからですよ。
S君から電話がかかったら、今ヒマを持て余してるんだなと思う。
2月10日午後12時10分、生協の冷凍中華そばしょうゆ味を食べかけたばかりの私がヒマを持て余したS君に湯気の上がるどんぶりを前に右手にはし左手に受話器を持って付き合わねばならんのか。
ムカッとしたんですが、S君は私の日記を読んで電話したんだというんです。
佐々木幹郎さんについて書いたのを読んで、佐々木先生や美術部のことを思い出して電話してきた。
「佐々木先生は・・・」としみじみと話しだしたので、まずい、これは長くなると思った。
ヒマを持て余した男が青春の思い出を話しだしたら長いですよ。
一瞬迷いました。
青春の思い出に付き合うかラーメンか。
即決定。
で、「今、ラーメン食べてるんやけど」と言ったら彼も一瞬迷ったようでしたが、「・・・また電話するわ」と言って切りました。
きっと彼もラーメンが食べたくなったんだと思います。