安倍首相の「非常事態宣言」記者会見をテレビで見ました。
こういう時には何を言っても批判があるだろうと、安倍さんに好感を持ってない私ですが気の毒に思います。
気の毒に思いますがそれがお仕事ですからがんばってくださいというほかない。
会見が医療関係者への感謝の言葉で始まったのには意表を突かれました。
「そう来るか!」という感じ。
私は、第一声、「ただいま非常事態宣言を発令いたしました!」という感じでバシーッ!と来ると思ってたんです。
一発バシーッ!とかましてから、発令に至った経緯と具体的な内容の説明、国民の皆様へのお願いが続くと思ってたんです。
いろいろ考えたんでしょうね。
一発かますよりやわらかく入るのを選んだんでしょう。
私は一発かます方に一票ですが、これもありかなと思いました。
いかにも日本的だと思ったんですが、各国首脳の非常事態宣言はどういう感じなんでしょうか。
はじめに「神のご加護を」とか祈るんでしょうか。
「感謝の言葉」がちょっと長いと思いましたが「会見」としては違和感なかったです。
その後、記者の質問に答える場面がありましたが、これはいつものことながら「質疑応答」になってないと思いました。
記者が三つほど質問するするんですが、その一つ一つに答える気はないのだと思います。
「相手が何か言ったらこっちも何か言っとけばいい。」
これが政治家の基本的姿勢じゃないかと思います。
昔から変わってない。
学生時代、父の横でNHKテレビの政治討論会をいつも感心して見てました。
ある政党の人が別の政党の人に質問する。
質問された人は必ずこう言うんです。
「その質問にお答えする前に・・・」
それからごちゃごちゃ言ってる間に時間切れになる。
きのうの安倍さんも記者の質問に答える気がなかったと思います。
たいした質問ではなかったけど、「質問には答えなけらばならないのだ」という教育、訓練を受けてないと思います。
政治家は公開の場で答えに詰まってはならないということなんでしょうが、答えに詰まる方が人間的でいいといつも詰まってる私としては思うんですが。