朝日新聞『天声人語』で「グリコ森永事件」を取り上げてました。
36年前のことなんですね。
当時、この事件の余波の余波という感じで「協力販売」というのがありました。
ウチのお得意先を通じて森永製品を買ってほしいという依頼があったんです。
段ボールケース入りのお菓子をいくつか買いました。
この時は「協力販売」というのもいいもんだと思いましたが、しょーもない「協力販売」が多かった。
森永製品ならいいですがわけのわからんものがほとんどでした。
「深海鮫エキス」「スッポンエキス」「なんとかプロテイン」系は飲む気しませんよ。
名前の通った会社のチーズを大量に買わされたこともある。
これは包装の不良だった。
「足踏み健康器」というのか、竹まがいのプラスチック製品も相当な数を買わされましたね。
春になってから「使い捨てカイロ」を大量に買わされたことがあります。
泣くに泣けないというか笑うに笑えないというか、クリスマスがすんでからのクリスマスケーキの協力販売も恒例行事でした。
このケーキのメーカーも名前の通った会社でした。
さすがにまずいと思ったのかクリスマスがすんでからの協力販売はいつの間にかなくなって、クリスマス前の予約協力にかわったのはありがたいと思ったのはあさはかであった。
売れ残り処分は数が知れてますが予約となると「いくつでも結構です。できれば社員さんの数だけ」ということになって金額的には売れ残り協力のほうがマシなのであった。
こういう「協力販売」というのは強いものが弱いものに押し付けるんだと思ってたら、弱いものが押し付けてくださいとお願いする場合もあると聞いてしみじみしました。