今日は、料理教室でクリスマス用のケーキを作った。
ケーキを下げて、家の近くのバス停から、左へ曲がると、ずっと向こうに、小さなはずむ影が見えた。
小学低学年の男の子が、こっちへ走ってくるようだ。
ポンポンはずんでいる。
全力疾走ではない。
100メートルを9秒とか、マラソンで2時間何分とか言うような、狂ったような走り方ではない。
だんだん近づいてくる。
やはり、小学低学年と思える男の子だった。
楽しそうである。
こういう走り方はなかなかできませんよ。
世界新記録を出すようでは、こうはいかない。
あんまり楽しそうなので、思わず、「どこ行くの?」と声をかけたくなる。
が、やめておこう。
「ヘンなおじさんに声をかけられた」てなことになったら大変だ。
男の子は、手に何か持っていた。
封筒だ。
バス通りのポストに入れにいくのだろうか。
しかし、ダイレクトメールみたいな感じである。
何かの懸賞かな。
きっと当たる!と思って、うれしそうに駆けていくのだろうか。
当たるか外れるか知らんが、男の子は楽しそうであった。