よく見聞きするようだけどそうではない言葉です。
私に縁がないだけかもしれない。
中学2年の時担任の先生から聞いたのが最初で最後ではなかろうか。
先生はホームルームでの「訓話」の中で、「勉強しよう」と言いたかったんだと思いますが「克己心」について語った。
1月か2月だったと思います。
先生は剣道部の顧問だった。
「寒稽古の時、朝起きるのがつらい。克己心を奮い起こして起きる。克己心で勉強しよう」という流れだったと思います。
冬の朝起きるのはつらかったんですね。
克己心を奮い起こす場面だったといえるかもしれない。
今はガス温風器で部屋が温まってから起きる。
せっかくの克己心を奮い立たせる場面がなくなった。
私のかすかにあった克己心はガス温風器のおかげでなくなってしまったと思います。
いい先生だなという感じの先生だったんですがほとんど何もおぼえてません。
歴史の時間に「蒙古の世界遠征」について話した。
「遠征の時、食料は乾燥させたのを湯で戻して食べた。水の代わりに羊の血を皮袋に詰めたのを吸った」
先生がそう言った時、私は「チューチュー」と吸う音を立てた。
先生は苦笑して「わ~か~く~さ~!」とにらんだ。
おぼえてるのはそれくらい。