土砂崩れで大変な事故が起きた。
土砂の捨て場が崩れたようです。
子供のころ家から歩いてすぐのところに不思議な土地があった。
「砂場」と呼んでました。
子供が野球できるくらいの広さだった。
正方形の土地で200坪くらいかな。
周囲に木の杭が打ってあって鉄条網が張ってあって、一部が開閉できるようになってた。
鉄条網では子供の侵入は防げない。
平気で入って野球したり凧揚げしたり、いい遊び場でした。
突然ダンプカーがどんどん土を運んでくるようになって、あっという間に山ができた。
野球はできなくなったけどいい遊び場にはちがいない。
遊んでる時にダンプカーが来ると走って逃げた。
そのうちダンプカーが広場の土を積んで運んでいくようになった。
どんどん掘って運ぶのであっという間に池ができた。
池もいい遊び場で船を浮かべたりいかだで遊んだりした。
遊んでる時にダンプカーが来ると、以下同文。
そのうちダンプカーが土を運んでくるようになって平地になったと思うとあっという間に山になって、またもやダンプカーが土を運んで平地になって池になってという感じで実に変化の激しい楽しい土地であった。
ダンプカーが運んでくるのはきれいな砂のこともあったしゴミのこともあった。
ダンプカーが運んできた土に火をつけると燃えたこともある。
運んできた土の中にネジやクギがまじってたことがあって、それを大きい子の指示で拾い集めたことがある。
大きい子がくず鉄屋に持って行って、売った金でキャラメルなんかをくれた。
朝鮮戦争ですね。
十分遊ばせてもらったあと印刷会社ができて面白くもなんともない土地になった。
情けないけどこの土砂捨て場がわが心のふるさとである。