若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

三二

三二。

数字の「三」と「二」です。

 

朝日新聞読者短歌欄。

久我孟也さんの歌を読んで一瞬「?」となった。

 

最終回二死(ツーアウト)満塁三二(スリーツー)投げるはわが孫打たないでくれ

 

「二死」には「ツーアウト」、「三二」には「スリーツー」とルビが振ってあるんですが「三二(スリーツー)」とはなんじゃ?と思ったんです。

すぐに「スリーボール・ツーストライク」のことだとわかりましたが元野球少年元野球ファンの私は戸惑いました。

 

私たちの世代は「ツーストライク・スリーボール」と言う言い方になじんでます。

子どものころ、本場アメリカでは「ボール」が先に来るのだと知ってヘンな気がしました。

 

「ボール」と言うのは外れた球です。

「内角高めに外れました」とか「外角低めに外れました」とか。

なぜ外れた方を先に言うのかヘンに思ったんです。

 

わが国でもいつのころからか本場アメリカに習ってボール優先になったようです。

いくら本場でもこれはおかしい。

 

投手成績を紹介するのに「10勝3敗」と言います。

「3敗10勝」とは言わない。

 

打撃成績を紹介するのに「打率3割」と言います。

「打ちそこない7割」とは言わない。

 

「ツーストライク・スリーボール」が自然だと思うんですが。

 

野球短歌と言えば正岡子規

 

今やかの三つのベースに人満ちてそぞろに胸の打ち騒ぐかな

 

小学生のころの野球の楽しさがよみがえってきます。

9人そろうことはまれだったし審判はいなかったしストライクもボールも盗塁もなかった。

 

近所の友達とバットとグローブを持って中学校の運動場に行ったら似たような集団がいたので試合をしたこともあった。

野球と言えるようなものじゃなかったともいえるしこれが野球だともいえるかな。