朝日新聞。
校正者の牟田都子さんが「レンチン」について書いてます。
「レンジでチン」ですね。
「チン」は調理が終わったことを知らせる音で、1967年にシャープが採用したものだそうです。
そんな電子レンジはとっくになくなったのにいまだに「レンジでチン」とはこれいかに。
なるほど。
気にせず使ってます。
こういうの、なんというんでしょうか。
「死語」の逆ですよ。
本体はなくなってるのに言葉だけ生きてる。
「幽霊語」?
いや、立派に堂々と存在してるんだから「極楽往生語」?
40年ほど前、我が家を訪ねてきた伯母に家内が何か出すのに「伯母さん、チンしましょうか?」と聞いたら「チンしてちょうだい」と返事した。
家内は何げなく言ったんだけど伯母によく通じたもんだと笑ってました。
明治生まれの伯母にもすっと通じる表現だった。
いまだに第一線でがんばっている。
えらいというかご苦労様というかとってかわるものがないのが情けないというかよくわからん。