インターネットで検索してるとたまに「404」という数字が出ます。
「NOT FOUND」とか「ページがありません」とかいうメッセージといっしょに出る。
出たら「あ~そうですか。ないんですね」と思うだけです。
まったく気にしたことがなかった。
最近イギリスの言語学者デビッド・クリスタルさんの英語に関する本を何冊か読んでます。
「イギリス人も英語には苦労してるんです」という感じの本で読んでて楽しいというかうれしくなる。
クリスタルさんの主張はだいたい共感できます。
文法は自分の言いたいことを相手に正しく伝えるためと、相手の言いたいことを正しく受け取るために必要なのだと言ってます。
極端なことを言えば、正しく伝わってるなら文法的にまちがっててもいい。
学者は文法的に正しいとかまちがってるとかうるさく言いすぎだ。
「I love her.」でも「I love she.」でも言いたいことはわかるじゃろ。
なるほどね。
語源についてもいろいろあれこれ書いてます。
語源がはっきりしない言葉はたくさんある。
そのはっきりしない語源にいついてもっともらしい説はものすごくたくさんある。
なるほどね。
今読んでるクリスタルさんの本に「404」が出てきた。
「404」とはなにか?
スイスにあるインターネットの元締めみたいな組織がある部屋の番号だと書いてある。
なるほどね、と思って調べたらちがうじゃないですか。
「インターネットの元締めみたいな組織のある部屋の番号だというもっともらしい説があるがまちがいである」と書いてある。
クリスタルさんは別のところで「言葉の中には誰もが知ってる言葉と、ある職業人など一部の人が知ってる言葉がある。」と書いてます。
「404」もインターネット業界人には当たり前の珍しくもない言葉なんですね。
「404」は部屋番号ではなくてれっきとした技術的番号なのである。
どっちでもええけど。