ジョン・マーシャルの伝記を読んでたら、「アメリカ建国の父」たちは「逆玉君」が多いと書いてあった。
おもしろいと思って読んでたんですがおもしろくない話であった。
貧乏な男が金持ち女性と結婚する話じゃないんです。
ふつうに金持ちの男が無茶苦茶に金持ちの女性と結婚するんです。
ぜんぜんおもしろくない。
中でも面白くないのはアンブラー家の男たちです。
アンブラー家は伝統的に逆玉君を輩出してきた。
そこそこの資産家だったのが代々大資産家の女性と結婚することで超資産家になった。
ほんとにおもしろくない。
というか腹立つ。
しかし、大資産家の女性と結婚するとなると競争が激しい。
アンブラー家の男たちは多くのライバルたちとの激しい競争を勝ち抜いて超金持ち女性をゲットした。
えらい。
それは認める。
1760年代、アンブラー家の男たちが倒したライバルがすごいですよ。
ひとりは未来の合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンに勝って超資産家未亡人を手に入れた。
もうひとりは未来の合衆国第3代大統領トマス・ジェファーソンに勝って大資産家の評判の美人娘を手に入れた。
アンブラー家の男たちってどんだけ口がうまいんじゃ、どんだけ男前なんじゃと思うのは下司の勘繰り小生不徳の致すところで、皆さんケンブリッジ大学を出たりの立派な方みたいでますますおもしろくない。
アンブラー家の男たちもすごいけど娘たちもなかなかのもんです。
この本の主人公ジョン・マーシャルはごく普通の家の人でアンブラー家と付き合えるような身分じゃなった。
しかしアメリカ独立戦争で大尉としてワシントンの元で大活躍して一躍有名になった。
独立戦争は革命ですから大資産家もどうなるかわからない。
新しい時代にのし上がりそうな若者に目をつける。
アンブラー家主催「凱旋将校御一行様歓迎大舞踏会」を開催。
着飾ったアンブラー家の娘たちが出迎えた。
誰かに引っかかってくれたらもうけもの。
で、24歳の若き英雄ジョン・マーシャルはアンブラー家の次女に一目ぼれしてめでたく結婚というおもしろくない話である。