若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

レディース・アンド・ジェントルメン

「レディース アンド ジェントルメン」について調べました。

 

「レディース アンド ジェントルメン」は神代の昔から「レディース アンド ジェントルメン」じゃないか、と思ってたんですがそれは素人の浅はかさであった。

 

イギリスの社科学者ベアトリス・ウエブの『私の修業時代』を読んでます。

彼女は19世紀イギリスの労働者の悲惨な状況を何とかしたいと思って社会学者の道を進むことになった。

 

「人類史上最高の栄華を誇る大英帝国の首都ロンドンで食うや食わずの貧民が何百万人も暮らしている。これはおかしい!」

 

労働者の悲惨な状況を「生産者協同組合」と「消費者協同組合」で何とかしようという動きが盛んだった。

彼女は1889年「織物業協同組合」の総会に出席してその報告を書いてます。

うまくいかない組合が多かったようです。

議事が進んで来年度理事長選出になった時、議長が声を張り上げて「ジェントルメン アンド レディース!」と言うんです。

 

え?

「レディース アンド ジェントルメン」じゃないんですか?

明治の中頃はそうだったんでしょうか。

ネットで調べたけどわかりませんでした。

 

昔は形式ばった場に出るのは男だけだった。

で、「ジェントルメン!」と呼びかけた。

時代が進んで女性もちらほら参加するようになったので明治中期には「ジェントルメン アンド レディース」と呼びかけるようになった。

さらに時代が進んで女性の恐ろしさじゃなかった偉大さがわかって敬意を表して「レディース アンド ジェントルメン」と言うようになったのかどうかは知りません。

 

ネットでは「レディース アンド ジェントルメン」と言う呼びかけがすたれてきてると書いてありました。

「レディー」でも「ジェントルメン」でもない人が出てきて「性の多様性」に対応するためだそうです。

 

「レディース アンド ジェントルメン」の日本語訳もいくつか紹介してあります。

 

「皆様」がふつうかな。

「ご列席の皆様」というのもある。

古い英和辞書だと「満場の諸君!」というのもある。

同じ辞書に「東西東西!」と言う訳例も出てる。

劇場で芝居が始まる前の口上ですか。

子供のころ読んでた漫画の最初に、男が出てきて「とざい、と~~ざ~~い!ここもと御覧に入れまするは・・・」と漫画のあらすじを説明する場面があったのを思い出しました。