譲り合うのは美しい。
しかしなんにでも時と場合があるという話。
きのうは乗馬。
雨模様だったので乗る人が少ないのではないかと不安でした。
少ないとなぜ困るか。
ふつう6、7人でのグループレッスンなんですが少ないと先頭を行く馬に困るんです。
馬は群れを作る動物だそうでリーダーが先頭に立って他はついていく。
乗馬クラブの馬も先頭を行く馬が少ない。
私が乗ってる馬は特に先頭を嫌がる。
レッスンごとに指導員が馬の順番を決めるんですが私の馬はかなり後ろの方です。
先頭を苦にしない馬がいるといいんですが頭数が少ないと全員先頭拒否ということもある。
先頭を行くのを苦にする馬を苦にせず動かせる人がいればいいんですが私らレベルではだめ。
先日も天気の悪い日に3頭でのレッスンがあって私が先頭になってしまった。
私の馬は先頭断然拒否の馬なんですが最初から拒否じゃないんです。
先頭で走りだすんです。
1周くらい走って突然止まる。
「あ!先頭や!」と気づくみたい。
不思議です。
きのうは私よりちょっと後輩の男性Kさんと二人。
Kさんの馬がまた先頭拒否馬。
非常にイヤな組み合わせである。
私が先に乗って歩き出した。
順調です。
1周して用意ができたKさんの前に来たとたんピタッと止まった。
「お先にどうぞ」という感じです。
Kさんの馬も「そちらこそお先にどうぞ」という感じで動こうとしない。
私もKさんも鞭でたたくんだけどどちらもびくともしない。
ビシビシたたいたら動き出したんですがまっすぐ進まずKさんの馬の後ろに行こうとする。
するとKさんの馬も後ろにつかれてはならじと動き出した。
まっすぐ進まず私の馬の後ろにつこうとする。
お互いに先頭を譲り合う。
激しく譲り合う。
徹底的に譲り合う。
一見順調に円運動をしてるように見えますがちがうんです。
譲り合いは美しいなんて言ってられませんよ。
つかれました。
こんな馬ですがレッスンが終わって帰るときは先頭を切って歩きだす。
馬ってわかりにくいとこもあるしわかりやすいとこもある。
人間もか。