夕方テレビを見てました。
NHK奈良放送局の地元向け番組です。
「岩手県で奈良に関係のある石碑が見つかったそうです」
征夷大将軍坂上田村麻呂にまつわる石碑かもしれないと思って注目。
NHK盛岡放送局の女性アナウンサーが一関市の山の中の道路を歩いて「あ!ありました!」と叫んだ。
あれ?
古代石碑じゃないみたい。
現代の黒い墓石みたい。
墓石にしたら小型で薄っぺらい。
さあ、刻まれた文字は?
「松井元哉
第113回医師国家試験
不合格通知発表閲覧の地」
なんじゃこれは?
NHKテレビにご本人も出て説明してましたがネットで見たら5月ごろからナゾの石碑として評判だったようです。
松井さんは奈良県立医大の学生だった2019年医師国家試験を受けた。
発表を待たずに仲間とサイクリング旅行に出て中尊寺を目指して走っていた一関市の山中でスマホで不合格を知った。
翌年無事合格してまた仲間と同じコースを走ることになった。
松井さんはなんか面白いことをしたいと思って木の「不合格発表閲覧看板」を作って現地を通るときに立てて撮影した。
看板は持って帰った。
その後また同じコースを走ることになって石碑を立てたらもっと面白いと思った。
一関の看板屋さんに電話で相談した。
看板屋さんは「不合格発表閲覧石碑」を立てたいと聞いてアヤシイ話だと思った。
少なくともふざけた話だと思った。
周囲から相手にするなと忠告されたけど電話やメールのやり取りでまじめなお医者さんと思って引き受けた。
地主と交渉して許可をもらった。
ネット上の地図にも出てるそうです。
松井さんも看板屋さんも地主さんもいい人である。