この十年ほど孫たちの「七五三」連続の連発です。
今年はみいちゃん。
きのう写真撮影の帰りに寄ってくれました。
ウチの女の子の七五三というと長女以来「振袖にふくれっ面」と決まってます。
喜んでるのは大人だけで本人は締め付けられ連れまわされて撮影がすんだころには不機嫌の絶頂でぶ~っとふくれてる。
四年前その伝統を打ち破ったのがほかならぬみいちゃんであった。
こちらの心配をよそに終始ごきげんで、すべて滞りなく終わって疲れた様子もなくにっこり「お姫様だったねえ~」とご満悦でした。
きのうもニコニコと入ってきた。
ただでさえ華やかな振袖がニコニコで一層派手に見えるし落ち着き払ってほほ笑むみいちゃんにこれは成人式かいやお見合いかとたじたじとなってしまって兄のしょうちゃんもネクタイをびしっと決めてかっこよかったんですが地味に見えるほどであった。
しょうちゃんは「今日の主役はみいちゃんです」と控えに徹していました。
みいちゃんの振り袖姿に、歩き始めてさっそうとアイドルデビューのてっちゃんさえかすんでしまった。
本人もいつもは「てっちゃんてっちゃん」とちやほやされるのに放置されて戸惑っておりました。
戸惑いながらてっちゃんは二階へ上がる階段をじ~っと見あげてました。
私たちの騒ぎをよそに無言で階段を見上げていたてっちゃんはおもむろに階段に向かって歩き出した。
そこに階段があるからだ。
ホモサピエンスとして必然の当然の一歩なんですがなんたってみいちゃんの振り袖の前ではどうしようもなく捕まえられてパパの手に渡されたのは気の毒であった。