固有名詞が出てきませんね。
「あの人の名前が出てこなかった」と言うと家内が負けん気を出して「私なんか・・・」
毎日競い合ってます。
先日家内のいとこの達郎さんが来た。
家内と同い年で中学がいっしょ。
話好きの達郎さん、同級生の話題が尽きない。
「ホラ、あいつ・・・え~っと・・・」
「ホラ、あの子・・・え~っと・・・」
顔をしかめ頭をかかえる。
達郎さんが帰った後、家内と二人いさぎよく「負けた」と認めました。
「ウエストポイント」が出てこなくてイライラしたことがあります。
「ウエストポイント」を思い出そうとして思い出せないのに「アナポリス」はすっと出てくるのでよけいイライラした。
海軍士官学校の所在地です。
かなり高級なイライラではないでしょうか。
なんで高級イライラに悩まされたかというとアメリカの軍人の本を何冊か読んだからです。
えらい軍人がたくさんいますがジョージ・マーシャル(1880~1959)は飛びぬけてえらかったみたい。
この人です。
第二次大戦の時陸軍参謀総長としてルーズベルト大統領の絶大の信頼を得ていた。
戦後国務長官を務め、マーシャルプランを立案、ヨーロッパ復興に尽力した功績でノーベル平和賞受賞。
天才と言われた人で有能かつ謹厳実直であった。
アメリカではえらい人がよく「ファーストネームで呼んでくれたまえ」と余裕を見せますがそんな人ではなかった。
ファーストネームで呼ばせないし呼ばない。
ルーズベルト大統領さえ「ジョージ」と呼びかけることはなかった。
そういう雰囲気の人だった。
ウイキペディアによれば、戦後、トルーマン大統領が「ジョージと呼んでいいかい」と聞いた時「ダメ」と言ったそうです。
その無敵のジョージ・マーシャルにも弱点があった。
人の名前をおぼえられない。
長年仕えた部下のフランク・マカーシーのことを何度もマカートニーと言った。
秘書のミス・ネイソンのことを何度もミス・メイソンと呼んだ。
マーシャルは25年連れ添った奥さんをなくして数年後に再婚してます。
穏やかな家庭生活だったようです。
さすがに奥さんのことは「リリー」とファーストネームで呼んでます。
ただし「リリー」というのは前の奥さんの名前なんです。(-_-;)