今朝の駅前演説。○○党市会議員××さん。
「え〜、先場所の朝青龍関の大活躍、すばらしい相撲でございました。
初日から、四場所続けての中日勝ち越しという大活躍、朝青龍関には、モンゴル人初の横綱として大いに活躍を期待いたし・・・」
朝の七時過ぎから、寒さをついての相撲談義、ご苦労様です。
私がホームに上がるころ、座席指定の特急が入ってくるのです。
この特急の座席指定券は、一週間前の発売と同時に売り切れるそうです。
今朝も、私がホームに上がると、「まもなく特急が到着いたします」というアナウンスが聞こえた。
その時、ホームの片隅に置かれた特急券自動販売機と格闘している男が目に入った。
販売機をたたいたり、ゆすぶったりしているのである。
非常に焦っているようであった。
私はピンときた。
この人は、初めてこの特急に乗ろうとしているのだな。特急券が売り切れで、販売停止状態になっているのを知らないのだな。硬貨の投入口も、紙幣の入り口も、閉まってしまうのを知らないのだな。
もうすぐ特急が入ってくる!しかし特急券が買えない!
焦りまくっているのである。表示板をキョロキョロあっちこっち見ている。
食いつくように見ている。焦り狂っている。気の毒であった。
と、突如その男の顔がぱっと輝いた!
猛烈なダッシュでホームの奥へ走った。そこには、もう一台の販売機が置いてあるのであった。そっちなら買えると思ったのであろう。気の毒であった。
男は、ニコニコして硬貨を入れようとした。「あれっ!」と男は叫んだ。
またも入らないのである。
再び男は販売機をたたいた!ゆすぶった!蹴った!
彼は、悪夢を見ているような気分だったであろう。
気の毒であった。