若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ビン・ラディンの正体は?

新聞によれば、アルカイダの幹部がパキスタン当局によって逮捕されたそうである。この男がビン・ラディンに関する情報を持っているかもしれないということで、大きな関心を集めている。
9.11同時多発テロ事件後、ビン・ラディンが声明を発表したことがある。
その時、私はたまたまKさんとテレビを見ていた。

Kさんは、某大手企業の課長職を最後に定年退職され、今は悠々自適、若い頃から好きだった音楽を楽しんでおられる。演奏に歌に、心から楽しんでおられる様子がほほえましいのであった。どこかほのぼのとした味のある、「ムーミンパパ」のような感じの方であった。

さて、テレビでは、アナウンサーが、ビン・ラディンの声明を読み上げていた。何項目かに分けて読み上げて、
「以上がビン・ラディンの声明です」
と言ったとたん、Kさんが
「なにぬかしとるねん!」と激しい、吐き捨てるような口調で言われた。

私は驚いた。
Kさんが、そのような言い方をされるとは思っていなかった。内容も意外であった。私に予想できたKさんの反応は
「う〜ん、まあこの男の言い分もわかりますが、しかしテロはいけませんわな〜」というところであった。

見かけによらない硬派なのであった。反テロの闘士なのであった。

画面は変わって、ビン・ラディンのアップ、そして、あの頃よく見かけたビン・ラディン関連の映像が続いた。
ビン・ラディンが、馬に乗って荒野を疾走する映像が映った。
その時、Kさんがすっとんきょうな声を上げた。

「かっこえ〜な〜!」
???Ф!?*??△?

ほれぼれと画面を見つめている。
この人はいったい・・・(汗)
反テロの闘士、あるいは単なるミーハーオヤジ?

私は混乱した。どう反応すればよいかわからず黙っていた。
私の混乱に追い討ちをかけるようにKさんが言った。

「この、ビン・ラディンちゅう男は、日本人の血が混ざってるんですかなあ?」
??Ф!?*??△?
「・・・ハ?・・・はあ???」
「いや、名前がね、『おさむ』ていうんでしょ?」

絶句!
絶句!絶句!
大絶句!

しどろもどろになりながらも私はかろうじて答えた。
「アノ・・・その・・・オサマ・ビン・ラディン・・・ですが・・・・」
「あ〜、そうですか」
軽く受け流されたのであった。