若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

雲の上

朝の駅で。
ベンチに座ってる私の前を通り過ぎた若い女性。
網みたいなカーディガン(?)にジーンズ。
通り過ぎてしばらくして、「どこかで見た人だなー」と思った。
よく見た顔のような気がするが・・・・。

そーか!
あの、毎朝、友達に漫画のストーリーを聞かせていた女子高生だ!
高校時代は、「私は、校則を守ります」というか、「あんまりおしゃれじゃありません」という感じの制服姿であったが、見事に変身しておられたのは喜ばしい。

4月、5月には、同じようなことを経験しますね。
この時期は、だいたい、「がんばってるな」と思わせる「ぎこちない変身」が多いのであるが、この「ストーリーテラー」嬢は、実に自然な感じで、わがことのようにうれしかった。

電車の中の広告。

ベッドの宣伝文句。
「雲の上で寝ているような寝心地」

人それぞれに感じ方はあるのでしょうが、私は、「不安」な印象を受けてしまった。
「落ちる!」という感じですね。

寝心地と言えば。
小学生の時、「西洋昔話」という本を読んだ。
お城に、「ある国のお姫様」だと言う女性がやって来た。
本物のお姫様かどうか確かめることになった。

ベッドに、ふわふわの布団を十枚重ねて敷いて、豆を一粒置いて、その上にまたふわふわの布団を十枚重ねて敷いて、「お姫様」に寝てもらった。
翌朝、彼女は、「昨日は、背中が痛くてよく眠れませんでした」と言った。
それで、彼女が本当のお姫様であることが証明されたという話であった。

小学生の私に深い感銘を与えた物語である。
なんかわからんけど、お姫様ってすごいなー、と思ったのである。

イギリスのチャールズ皇太子イートン校に入学したとき、寮で木のベッドに寝るという新聞記事を読んだ。
その時私は、皇太子が木の上に寝るのだと思った。
物語のお姫様とはえらい違いだと思った。
さすが大英帝国質実剛健!と感心した。