今朝の社会面の記事。
愛知県の中学校の女子バレーボール部が、練習試合に行った中学校で、靴箱に入れておいた運動靴が盗まれた。それも、26人全員の、右の靴だけが盗まれて、近くに捨ててあるのが見つかった。
これがなぜ社会面の記事になるのか?
朝日新聞は、1月に、釣堀から「へら鮒5000匹」が盗まれた、被害額500万円の事件を、社会面ではなく、「今日の話題」みたいなところに掲載していた。
「へら鮒5000匹、被害金額500万円」が「今日の話題」で、「運動靴右だけ26足、被害金額ゼロ」が「社会面の事件」とは、いくらなんでもおかしいのではないか。
こういうことをするから、「朝日新聞は偏向している」などと批判されるのである。
この記事を書いた記者は、中学の女子バレーボール部に特別の趣味を持ったちょっと困った人なのか。
そうではなかった。
若草鹿之助商店特捜部では、朝日新聞が、常軌を逸した特ダネ的扱いで報じた「右靴26足盗難事件」の真相を探ってみた。
この事件の背後には恐るべき事実が隠されていた。
実は、同様の事件が全国各地で頻発しているのである。
警視庁とマスコミ各社の協定によって、有事立法予行演習という意味で、この事件については一切報道されていない。
若草鹿之助商店特捜部がつかんだ警視庁極秘情報によると、全国の学校、公民館など、靴箱を設置した施設で、右靴だけを狙った盗難事件が多数発生している。
目撃者の証言によれば、この事件に関与していると見られるのは、数人から十数人のグループで、メンバーはいずれも白地に赤い水玉模様の覆面で顔を隠し、左足だけに靴をはき、右足にはサランラップをまきつけ、ケンケンで移動するという。
目撃者達は、そのグループの外見や行動が目立たないため、特に注意して見ていないので、詳細についてはなお不明である。
実行犯グループの身元については、北朝鮮情報局の関与が疑われている。有事法制など、最近の日本の右傾化に警告を与える新たなテロだと言う説であるが、右の靴をはかないと、余計右に傾くので、この線はないと考えられる。
一方では、アラブ過激派組織「アルカイダ」の子会社「アルケナイダ」の犯行であるとする、強引な説もある。
いずれにせよ、社会不安をあおるような臆説を流すことはつつしんでいただきたい。