若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

朝の演説と「パパ大好き」

久々に、朝の駅で演説をしていた。
いつもヘンなことを言う県会議員のTさんである。

「え〜、極端に早くからのお勤め、ご苦労様でございます」

あのねー、七時過ぎですよ。
極端に早いとは言わんでしょう。
この人、議会ではどんな演説をしてるのか。
一度傍聴したいものである。

以前、子ども会の地蔵盆の打ち合わせをしていた時のこと。
世話役のAさんが、渡したい書類があるので明日の朝、誰か自宅に取りに来てほしいと言った。
「Bさん、おたく、来てくれますか。仕事に行く時ウチによって下さい。明日の朝は、何時ごろですか」
「え・・・二時ごろです」
「に、に、二時!?!?」
「アノ、豆腐屋なんで・・・」

こういうのを、極端に早いと言うんですね。

きのうの夕方のこと。
電車を降りて、改札を出てすぐのバス停で、バスを待っていた。
かわいい歓声が聞こえたので声のほうを見ると、若いお母さんと二歳くらいの女の子であった。
その子が、歓声を上げて走り出すところであった。
すっ飛んで行きたいのだろうけれど、喜びすぎて足がうまく動かない。
両手をあげて声を上げて笑いながら、足をカチャカチャ動かしている。

白い大きな犬でもいるのかなと思って、女の子が駆けていく先を見ると、改札口を出てきたお父さんなのであった。
女の子は、歓声を上げながらお父さんに突進して行った。

うらやましい!と思った。
一瞬、嫉妬心のようなものを感じてしまった。

しかし、すぐに思い出した。
私にもこういうときがあった!
家に帰ると、子供たちが廊下を蹴立てて出迎えてくれた。
大歓迎であった。

道を歩いていたとき、向こうから乳母車で来るのは、ひいおばあちゃんと娘かな、とこちらが確認するより早く、乳母車の娘が私を指して、「パパ!」と叫んだこともあった。

うらやましがることはなかったのである。
一瞬でも嫉妬心のようなものを感じてしまって損したと思った。

それで、私はそのニコニコしてる若いお父さんに近づいて
「もしもし、あのねー、おたくねー、喜んでますけどねー、今だけですよ」と言おうと思ったけど、やめた。

武士の情けじゃ。
いずれ思い知るであろう。