若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

住職のための月刊誌

寺門興隆」という雑誌がある。

目の付け所がいいと思う。
お坊さんも、いろんな悩みを抱えているはずだ。

今月の目次を見ると、「税金・法律相談」というのがある。
そして、「裁判・師匠が弟子を破門・寺を出て行け!」

いろいろありますね。

これはどうか。
「本堂の音を良くするための最新機器の選び方」

ナウではないか。
「音」というのは、理性でなく、官能に訴えるので大事な要素である。
清少納言も、お坊さんの「蝉声」の読経にしびれていたのである。

「本堂」というのは、いわば「ライブハウス」である。
ヨーロッパでは、演奏をレコードにするのに、教会で録音することもあるから、西洋の教会はもともと音響的にいいのであろう。

日本のお寺は、そういう作りになっていない。
お経とか法話が聞こえにくい、ということもあるだろう。
オーディオマニアの音にうるさい和尚さんもいるだろう。

木魚の音を、もっと歯切れよく、ヌケのいい音にしたい、とか、「ちーん」という鐘の音は、高音を強調して残響を長くしたいとか、どらの音は、高音と低音を強調した、いわゆる「ドンシャリ」、ヘビーメタル系のアタック感のある音にしたいとか、自分のお経の声は、低音を強めにして、リバーブ(注:エコーのような効果)をかけて、暖かく深みのある感じにしたいとか、三人でお経を読むときは、メインボーカルを前に出して、コーラスはやや控えめにとか、色々希望があると思う。

それを、ライブハウスなどで使う、いわゆるPA、音響調整装置を使って、本堂を理想の音響空間にしようというのだ。
よいことである。

で、スピーカーについては、いろんなメーカーがあり、好みの問題もあるかと思うが、私は「BOSE」をお勧めしたい。