若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

心に残る地名

得意先の指示で、地方に商品を発送することがある。
今日は、半年に一度ほど送る石川県の会社への注文が来た。
その会社の住所が変わってる。

石川県○○市○○町は部○番

「は部」とは何か?
「は」はもともと非常に難しい漢字だったのか?
あるいは、○○町は、「い部」「ろ部」「は部」など、「いろは」に別れているのか?
「へ部」もあるのか?
聞きたいところであるが、直接の取引きでないのが残念である。

地名で最近しみじみとした。
テレビを見ていたら、「新潟県西蒲原郡」という地名が出てきた。
驚くと言うか、懐かしいと言うか、しみじみと感慨にふけったのであった。

私が高校の頃、高校生は夜ラジオを聞いた。
ラジオを聞きながら勉強するのを「ながら族」とか言ったと思う。

当時、ラジオでは、「電話リクエスト」という形式の番組が流行していた。
放送局に電話して、自分がかけてほしい曲をリクエストするのである。
曲が取り上げられると、放送で自分の名前が言ってもらえる。

いろんな放送局が、この形式の番組を放送していた。
そして、私は、いろんな番組で、「新潟県西蒲原郡の片桐直行さん」という名前が読み上げられるのを聞いた。
この人は、ありとあらゆる放送局に、ありとあらゆる曲をリクエストしていた。
もうどの番組でも、「新潟県西蒲原郡の片桐直行さん」は登場した。
私の友達も、「新潟県西蒲原郡の片桐直行さん」を知っていた。
ちょっとした有名人だったのである。

私は、この人はよほどヒマな人に違いないと思った。
療養中なのではないかと思った。

高校卒業とともに、というか、電話リクエスト卒業とともに、この人のことは忘れてしまっていたが、テレビで「西蒲原郡」と聞いて突如思い出したのである。
どうなさっているでしょうか。