若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

アンパンマン

はなちゃんのおかげで、というか、はなちゃんの周囲のおとなたちのおかげで、我が家はアンパンマンだらけです。

作者のやなせたかしさんはさぞかしもうかってるだろうなどと下品なことを上品な私に思わせるほど、アンパンマングッズが世の中にあふれてます。

やなせたかしさんは、ず〜っと昔から名前は知ってました。

たぶん、「やなせたかし」という平仮名名前が印象に残るんでしょう。

そのやなせさんが、週刊朝日の懸賞漫画に応募してめでたく「優勝」したことがあります。
ネットで調べると昭和41年のことのようです。

その時私は、え!?やなせさんみたいな、ず〜っと第一線で活躍してる人が懸賞に応募したりするのか、と驚いた記憶があるんです。
私にとっては、すでに有名人だったんですね。

次にやなせさんと出会ったのは、二、三十年前でしょうか、NHKラジオの第二放送を聞いていた時です。
漫画家志望の若者に語る、というような番組でした。

やなせさんは、自分の描きたいものを描きなさいと語ってました。
これが売れそうだとか、今何が売れているとか気にしてはいけない。

「あなたの漫画を支持してくれる人が、日本には2万人いるんです」

2万人?
何を根拠に?

やなせさんがあげた根拠は、サドマゾ雑誌の販売部数でした。
当時、なんとかいうサドマゾ雑誌が2万部出てたんだそうです。

人をいじめて喜ぶとか人にいじめられて喜ぶというのはきわめて異常なことである。
そういう雑誌を買う人が2万人いるんだから、どんな漫画にも2万人くらいは支持者がいるはずだ。
その2万人を信じて自分の描きたいものを描きなさい。
そんな趣旨の話でした。

う〜ん・・・。
なんとなく納得というか、ちょっと飛躍というかムリというか強引というか、まあ面白い話と思って聞いてました。

それからしばらくしてアンパンマンですね。
やなせさんとは古い付き合いです。