若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

前の日曜に、庭の梅の木の下をくぐった時、腕にしびれる様な痛みを感じた。
針で刺されたような痛みであった。

腕を見たが、異常はなく、そのうち痛みはなくなった。
なんだろうかと不思議に思っていた。

毛虫なのであった。
昨日植木屋さんに殺虫剤を撒いてもらった。
植木屋さんによると、山茶花の木にはもっと恐ろしい虫がいたそうである。
刺されたら病院に行かなければならないような虫だそうである。

虫についても私は何も知らない。

大阪から奈良に引っ越した時住んだ家に、キンカンの木があった。
そこに巨大な青虫がいるのを見つけた。
高校時代の友達の、「昆虫博士」に聞いてみた。

彼は、それはアゲハチョウの幼虫であると言った。
ふつうのアゲハか、クロアゲハになると言った。
そして、青虫を見つけたら片っ端から殺さなければ、キンカン丸坊主になるぞと、昆虫ファンらしくないアドバイスをした。

私は昆虫ファンではなかったので、こういうものの観察をしたことはなかった。
この機会にアゲハの観察をしようと思って、巨大青虫を3匹捕まえてプラスチックの箱に入れた。

なるほど友人が言った通り、凄まじい食欲であった。
よほどキンカンの葉が好きなのであろう。
友人によれば、キンカンだけでなく、かんきつ類が好きなのだという。
おしゃれである。

今住んでいる家にはケヤキの木がある。
夏になると、蝉が密集する。
蝉はよほどケヤキが好きらしいと思っていたら、先日新聞の投書欄に、孫の夏休みの宿題を手伝ったおじいさんが、それについて書いていた。
ケヤキの樹液にはブドウ糖がたくさん含まれているからだというのだ。
青虫も蝉も偉いもんだ。

私がアゲハの観察を始めたというと、友人は色々教えてくれた。
「青虫を棒でつつくとオレンジ色の角を出します」と書いてきた。

ほんとかいな。
こんな青虫のどこにオレンジ色の角があるのか。
私は家内にも見せてやろうと思って家内を呼んで、棒で巨大青虫をつついた。

ギャーッ!
家内が大声で叫んで飛びのいた。
私も息を飲んで飛びのいた。

「オレンジ色の角」が出たのである!
想像を絶する不気味さであった。
人間を脅かすには絶大なる効果があると思った。
鳥も驚くのかな?

私は、家内が驚いた時、私に抱きつかなかったことに、いささか不満を感じた。