若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

執念の復讐?

昨日散髪屋で聞いた話。

近くに路上駐車している車のタイヤが、夜に再三パンクさせられていたそうである。
何回か被害にあった人が業を煮やしてついに立ち上がった、と思うのは素人の浅はかさである。
何回か被害にあった人が、業を煮やしてついに寝転がったのである。

どういうことか。
自分の車の下に、密かに寝転がって犯人を捕まえようというのだ。

ある夜、ついに捕まえたそうです。
犯人は、近所の顔見知りの男で、自分が被害にあったので、復讐のためというか、なんと言うのかわからんが、とにかく手当たり次第にパンクさせていたらしい。

執念というのは恐ろしい。
最近読んだ、中丸千絵著「杉村春子
この本は、副題が「女優として女として」というのであるが、これは余計であると思う。
杉村春子さん、それ以外に何かあるのか。
「投資家として」などというなら必要な副題であるが。

杉村春子は、文学座を脱退した人たちを死ぬまで許さなかったらしい。
十年後にあいさつされても完全に無視したと言う。
彼女がその人たちと共演しないというのは有名だったので、そういう組み合わせは事前にチェックしてありえなかった。
ところが、NHKのテレビドラマで、手違いで脱退組の男優といっしょに出ることになってしまった。
杉村春子は、同じ場面に出ることを断固拒否して、ついに台本を書き直すことになったそうである。

立派である。
そういうエネルギーが持続するのが立派であるし、それで通せるという絶大なる実力が立派である。