若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

女子高生ブルース

朝の電車で。

毎朝のようにパズルをしている男性がいる。
クロスワードパズル」ではなくて、絵が浮かび上がってくるパズルである。
非常に細かいマス目に鉛筆でせかせかと×を書いていく、とてもせわしないパズルである。
今朝のパズルのタイトルが、「女子高生ブルース」

これは歌の題なのか?

通過列車を待つ駅で、ぼんやりホームを眺めていた。
私学の制服姿の女子高生が自動販売機の前に立った。
ジュースでも買うのだろうと思っていたら、それは新聞の自動販売機であった。
その子はスポーツ新聞を買った。

意表をつかれた。
私は、女子高生がスポーツ新聞を買うところを初めて見た。
スポーツ新聞でなくても、女子高生が新聞の自動販売機で新聞を買うというのは、なんか不思議な感じがする。
どうでもいいけど。

阪神優勝にまつわるささやかなエピソードなのであろう。

突如、私は四十年以上前の、中学三年の時のある日のホームルームの時間を思い出した。
その時、「どうして勉強時間を確保するか」と言う大問題について討論していたのだ、と思う。
三年の時の担任の先生は、黒板に大きな字で、「高校受験まであと○日」と書くような熱心な先生だったので、そういう討論をさせたのではないか。

他の事は全く覚えていないのだが、尾松さんという女の子が手を挙げて、発言したことだけを鮮明に覚えている。

「私は野球が好きなので、勉強しないといけないと思っていても、テレビでナイターを見てしまいます。それで、テレビを見なくてよいように、親に頼んでスポーツ新聞をとってもらうことにしました」

尾松さんは堂々たる態度で発言した。

私の脳に聞きたい。
なぜこんなしょーもないことを覚えているのだ?