ボリショイバレエの有名なプリマバレリーナが体重を理由にクビになったそうである。
重くて男性ダンサーが差し上げられないという。
ひどいではないか。
いったい何トンあったというのか?
ロシアが誇る伝統あるボリショイ劇場がもてあます「ボリショイのデブ」とはどれくらいなのか知りたい。
男性バレリーナが情けないと思う。
プリマバレリーナの一人や二人、技術と情熱でさし上げられそうなものではないか。
私は出来ませんが。
以前テレビでボリショイバレエ学校を取り上げてた。
その時、志願者の母親と祖母まで調べて肥満体質でないことを確認すると言っていた。
このクビになった人はひいおばあちゃんが太ってたのであろう。
それにしても素直には受け取れないニュースである。
一昔前なら「思想的背景」が疑われるところである。
何かあると思う。
よほど性格が悪いとか。
去年のボーカル科の発表会を思い出した。
いつものように私はビデオ係であった。
いつものように司会はボーカル科のUちゃんという女性であった。
かなりふっくらした女性が登場して歌った。
歌い終わったふっくらさんに司会のUちゃんが目を丸くして
「イッヤー!よ〜肥えてますね〜!」
と言ったのには私は腰を抜かさんばかりに驚いた。
耳を疑うとはこのことである。
Uちゃんという人はいつも司会役を任されるくらいだから無口などということはない。全然ない。
内気などということも全然ない。
遠慮がちということも全然ない。
控えめということも全然ない。
しとやかということもない。
言いたいことの半分も言えない私どうしてかしら、などと悩むような人では全然ない。
しかし、常識的、良識的な人であると思っていた。
それが、「よ〜肥えてますね〜!」とは。
同じボーカル科の気安さとはいえあんまりではないか。
ところが、言われた女性は別に気にするふうでもなく、
「いえいえ」
とにこやかに答えている。
私の驚きをよそに客席もナゴヤドームじゃなかったなごやかなムードである。
次の人を写しながらふと気づいた。
「よ〜肥えてますね〜!」ではなく
「よ〜声出ますね〜!」と言ったのだな!
私の耳に聞きたい。
どうしてそんな受け狙い丸出しの聞き間違いをするのだ。