今朝の新聞から。
「オロナイン軟膏」が、発売されて五十年になるらしい。
私のオロナイン歴も長い。
物心ついた頃から我家の洗面所にはいつもオロナイン軟膏があった。
父が、髭剃り後に使っていたので、私も使うようになった。
以来オロナイン一筋である。
娘が子供のころ、私に言ったことがある。
「一度聞こうと思ってたんやけど、洗面所にいつも置いてある『オロナイン』てなに?」
私は、顔にはオロナイン軟膏以外塗ったことがない。
私が、イケメンナイスミドルと威張ってられるのも、オロナインのおかげである。
私は、「お笑い街頭録音」というラジオ番組で、オロナイン軟膏の名前を知った。
昭和29年放送開始というから、私が8歳のときである。
漫才のダイマル・ラケットが司会で、素人の出演者が、司会者のインタビューに答えて、なにか面白いことを言う番組だった。
出演者は、オロナイン軟膏をもらえる。
特に面白いことを言うと、ダイマルさんが「この方にオロナイン軟膏を二つ上げてください」と言って、また盛り上がるのであった。
放送の内容は全く忘れてしまったが、一つだけ覚えているのがある。
昭和30年、イギリスのマーガレット王女が、恋人のタウンゼント大佐との結婚をあきらめたことが大きな話題になっていた。
大佐に離婚歴があったのが障害になったそうである。
「お笑い街頭録音」でも話題になった。
女性の出場者がこう言った。
「私ね、サンタクロースに相談されたんです。マーガレット王女を慰めるのに、どんなプレゼントがいいやろって」
「ほーほー、それでなんと答えました?」
「私ね、丹前と鯛さ!て答えたんです」
子供心に、「できすぎ!」と思った。
これ、ホントにこの人が考えたんかな〜?と疑問を抱いた。
秋田実さんの台本だったのであろう。
くどいようだが、私の脳に聞きたい。
なぜこんなしょーもない事を覚えているのだ。