若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

曇りのちハレーッ!

朝、電車に乗ると、ドアの横の席に若い女性が座っていた。
この人は、三つ目の駅で降りる人である。
いつも誰か前に立っているのに、今朝は誰もいない。
ラッキー!と思って私は彼女の前に立った。

ところが、次の駅で80歳くらいの小柄なおとなしそうな老婦人が乗ってきて、ドアのところに立った。
微妙な距離感であった。
若い女性が立っても、老婦人が座りに来るにはやや無理がある。
私が声をかけなければならないような距離である。
声をおかけいたしましょう。

駅に着いて、若い女性が立ち上がりかけるやいなや、なんと、その小柄なおとなしそうな老婦人があたふたとすっ飛んできて、私の前を無言ですり抜けてすました顔で席に座った。

声をかける手間が無くてよかった。
よかったよかった!あ〜よかった!

パソコンの前に座ってメールをチェックする。
昨日メールを入れた人から返事が来ていた。

私は時々面白い日記が無いかと探している。
昨日、「諸国漫遊トラック旅」というのを見つけた。
面白そうであるが、用心しながら開いた。
なぜ用心するかというと、よく「トラック旅日記はじめました」と書いてあるだけで、あと何も書いてないのがあるからだ。

まず安心した。
いっぱい書いてある。
そして、珍しくかつうれしいことに、面白いではないか。
面白いものは少ない。
それで良い。面白いものが多かったら時間がいくらあっても足りない。
面白くない日記にはほっとする。

早速メールを書いた。
私は、面白いと思ったらすぐメールを書く。

その返事が来ていたのである。

「メールありがとうございます」
ふむふむ。
「お名前を見て思わずのけぞってしまいました」
なぬ?
「若草鹿之助」はふざけた名前かもしれないが、「思わずのけぞる」ようなものか?
私は違和感を持った。
こう見えても、私は結構言葉使いにはうるさい。
ただし、自分の言葉使いについてうるさく言われるのは嫌いです。

日記を読んだ感じでは、こういうことば使いをする人とは思わなかった。

さて、続きを読んで、今度は私がのけぞる番であった。
この人は、以前から私の日記を読んでくれていたというのである。

こんなことってあるのか!

知らぬ同士が、パソコンの前でのけぞりあったのである。

不思議なタニシじゃなかったエニシで結ばれた二人なのであった。