風邪をひいたのか、朝から熱がある。
37度である。
私は、熱に弱い。
37度というと、ほとんどなにをすることもできない。
寝ているだけで精一杯である。
37度5分になると、「一思いに殺してくれ!」という状態になる。
今朝も、37度という高熱にうなされてのたうつ私を見て、熱に強い家内が、いつものことながら鼻で笑って、
「7度や8度の熱でたいそうな」
と、死者に鞭打つような残酷な言葉を投げかける。
身を切られるようにつらい。
何を言われても、言い返す気力さえない私は、忍び難きを忍び耐え難きを耐えるほかない。
死んでます。