若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

選挙

選挙ということで、候補者や現職議員を見かけることが多い。

自民党高市早苗さんを駅前で二度見た。
私は、この人がテレビに出て、「ナントカじゃん!」などと発言しているのを見て、「目立ちたがりのパッパラパー」だと思っていた。

しかし、駅で見た高市さんはそんな感じではなかった。
できるだけ目立ちたくなさそうに、壁にへばりつくように立っていた。
こわばった表情でぼそぼそとしゃべっていた。
どうしたんですか、何かあったんですかと聞きたかった。

奈良では、知事と市長の選挙もある。
日曜に、近鉄奈良駅前で民主党の知事候補が演説していた。
応援に、埼玉県知事と、作曲家の三枝成彰さんが来ていた。
三枝さんは、真っ赤なブレザー、ジーンズに野球帽という、ハデではあるが、なんだかなーという格好であった。

演説がすむと、「商店街にご挨拶」ということで、一行は列を組んで商店街を行進して行った。
私が行く教会と同じ方向なのでついて行った。

埼玉県知事がマイクを持ってしゃべりながら歩く。
駅前広場での演説の時のままの音量なので物凄くうるさい。
居合わせた外人観光客が両手で耳を覆っていた。

「私が埼玉県知事の上田でございます。私の隣で、赤いブレザーを着て帽子をかぶっておられるのが作曲家の三枝先生でございます。皆様、どうぞご覧ください」

「赤いブレザーと帽子が三枝先生でございます。皆様、どうぞよくご覧ください」

改革派かなんか知らんが、埼玉県知事の良識を疑うものである。

私の最初の選挙体験は、小学校の生徒会役員選挙である。
四年生から選挙権があった。
候補者のポスターに、「清き一票を!」と書いてあった。

私が四年生の時、校庭での立会演説会で、会長候補の玉之上君が
「ボクは、プロ野球選手の背番号を全部覚えています」
と言った。
感心した私は、玉之上君に清き一票を投じた。

五年の時、金田さんという女の子が副会長に立候補した。
金田さんは放送委員をしていて、よく校内放送をした。
彼女は、「がっこう」と言えなかった。
「がっこ」と言うのだ。

立会演説会で彼女は自己紹介をした。
「立候補しました金田です」と言えなかった。

「りっこほーしました金田です」と言った。
「楽しいがっこにします」と言った。

私の脳に聞きたい。
どーしてこんなしょーもないことを覚えているのだ。