若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

車内持込

電車に犬を持ち込む人がある。
プラスチックのケースに入れているが、あのケースは何か決まりがあるのか?
「車内持ち込み可」という認可済みのケースなのか。

かなり大きなケースを置いて、親子連れが座っていた。
時々、箱から「キューン」という犬の声がする。

と、向かいの席に座っていた70くらいの男性が突如立ち上がった。
そして、親子連れに向かって
「くさいっ!」
と一言言って、席を移った。

帰りの駅でよく見かける60歳くらいの男性。
大きなショルダーバッグを下げている。
運動部の若者が持っているような大きなバッグで、いつもはちきれそうである。
小柄で地味な男性である。
左手にポリ袋、右手にはごみを拾うためのハサミを持っている。

ホームをひょこひょこ歩きながら、落ちているタバコや紙くずを拾って、ポリ袋に入れる。
私はこの人を、「えらい」と思わないのである。

ホームのごみを拾ってポリ袋に入れるとそのまま電車に乗る。
ごみがいっぱい入ったポリ袋を車内に持ち込まないでほしい。
見るからにきたないのである。
なんだか、この人のふくれ上がったショルダーバッグには、ごみがいっぱい入っているのではないかと思ってしまうのだ。

朝、時々いっしょになる若い、いかれたような男女。
見るからにいかれたような格好であるし、会話の内容もいかれたようなもので、話し方もいかれたようなので、本当にいかれた若者なのだと思う。
高校生か大学生だと思っていた。

そういう若者がするように、男の方はバッグを足元にだらしなく置いている。
じゃまである。
今朝もバッグがじゃまであった。
ムカッとしながらバッグを見てぎょっとした。

ナ、生首!
バッグから、真っ赤な口紅の女性の生首が私を見上げていた!

猟奇的である。
この若者は、介護を学ぶ専門学校か、美容師の専門学校に行っているのであろう。

介護実習のための人体模型を作っている会社のホームページを、面白おかしく紹介している人があった。
そういうものを面白がるのは不謹慎であるから私は面白がらないが、面白がって紹介してくれるのは歓迎する。

「実物そっくりの新型全身模型ニュー花子」とか宣伝しているのである。
この生首は、実物そっくりというほどではなかったのでよかった。