若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

配線

二十年ほど使ってきたステレオを買い換えた。

新しく買ったのは、アンプと、CD/MD、DVD、カセットデッキ
これに、前からある、VHSとベータのビデオデッキとレーザーディスクをつなぐのはかなり大変である。
大変なら業者に頼めばいいのだが、自分でやってみたい。
ちゃんと音が出て絵がうつるとうれしい。

運んでくる前に準備しておこうと、ステレオの裏側を見てボーゼンとした。
予想をはるかに上回るコードのこんがらかり方である。
ぐじゃぐじゃだ。

これを、二十年かけて私がつないだのか?
どう頭をひねっても覚えのないアダプターのようなものもある。
運んできた店員に見てもらったら、ファミコンのアダプターだった。
ファミコン!」
息子がこれで遊んでいたのだ。
はるか昔の物語だ。

なぜ我家にベータのデッキがあるかというと、私の友人がすすめたのだ。
昔々、ビデオデッキを買おうとしたとき、ややVHS優勢という感じだった。
しかし、友人は、海外ではベータが優勢であり、東京でもベータが優勢であると力説した。
私がベータ購入に踏み切った最大の理由は、彼がとにかく知的な人は皆ベータを選んでいると断言したことであった。

彼は愛社精神にあふれたソニーの人なのであった。

我家の大量のベータのビデオテープより困るのが、子供を写した8ミリフィルムだ。

近所の「カメラのナニワ」の店長が、愛社精神ではないが、「親の愛」にあふれた人だった。

8ミリフィルム撮影機の時代、この人は
「子供の姿を記録するのは親の義務ヨ!」と狂信的な目をして叫んだ。
「家族旅行とか、長編になるといい記念ですよ」

そーか!と思って私も撮影に励んだ。
店長が留守の日、女店員が言った。

「店長さんの子供さん、中学生と高校生なんですよ。写されるの、物凄く嫌がってはるみたいですよ〜。店長結構うるさいんですよね〜。カメラの方見たらイカン!とか。イヤですよね〜」

私も、娘達が熱心にお人形で遊んでいる所を写していて、「んも〜!今遊んでるんやからあっち行って!」と言われたことがある。