昨日はギターのレッスン。
車を駐車場に置いてショッピングセンターの中を通り抜けていく。
切手や収入印紙を売っているコーナーがあったので、収入印紙を買った。
年のころ25、6の女性店員が実に素晴らしい笑顔であった。
「お客様!収入印紙二千円のお買い上げ、誠にありがとうございます!数ある収入印紙販売店の中から当店をお選びいただきましたこと、社長はじめ従業員一同に成り代わりまして厚く厚くお礼申し上げます!またのご来店心よりお待ち申し上げております!」と言っているようであった。
営業笑いでも、ここまでされると気持ちよろしい。
切手と収入印紙はこの店に決めた。
レッスンはYさんの歌う「ルイジアナママ」
3月7日の、ヤマハの生徒募集説明会での「模範演奏」である。
受付のM嬢の話では、前回の説明会での「恋の片道切符」が好評だったので、また同じバンドでということだ。
ほんとか?
信じられん。
「ルイジアナママ」は去年だったか発表会でやった曲だが、Yさんにとっても私にとっても新曲同様だ。
尊師もそのあたりは心得ておられる。
「中高年のひとは、発表会がすんだら完全に忘れてしまいはりますね」
そのとおりだ。
Yさんは60過ぎにしては、張りのある高音で歌う。
ただ、どこで歌い出すかわかっていないのが辛いところだ。
半拍くらい早く歌いだしたり、遅くなったりすることがある。
一拍、あるいは二、三拍早かったり遅かったりすることもある。
出遅れてしまって、二、三小節飛ばしてしまうこともある。
まれに、ちゃんと歌えることもある。
私のギターと似ている。
昨日も、一回目は歌い出しが早かったが、二番で遅れたので終わりはちゃんと終わった。
二回目は、二番の歌い出しが遅れたが、三番の歌い出しが早すぎたのでやはり最後は合った。
このあたりのつじつまの合わせ方は、天才的と言うか、生まれ持った才能と言うか、動物的カンと言うか、みごとである。
尊師が、キーボードを弾きながら、「もう一回いっときましょうか」と言われた。
歌いだし、ぴったり。
二番、三番と狂わない。
あとは、「マイルイジアナママ、フロムニューオーリンズ」と三回歌えば終わり。
完璧だ!
尊師もニコニコ顔だ。
奇跡的だ!と思った次の瞬間、ずれた。
尊師と私は思わずのけぞった。
息の合ったのけぞり方だった。