若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

古いギター

朝刊にトリインフルエンザの出た養鶏場に入る京都府の職員達の写真が出ている。
白装束だ。
少し前に世間を騒がせた、というか世間が騒いだ「謎の白装束集団」の人たちはきっと鼻高々ですよ。

昨日はギターのレッスン。
キレのいいリズムギターの練習をしようと、ベンチャーズの「ウォークドントラン」を選んだ。
ベンチャーズ」と言うと、尊師の目の色が変わる。
若い頃弾きまくったので、「先生モード」から「プレイヤーモード」に切り替わるのだ。

ベンチャーズの曲をやる時は、私の好きな、気持ちのよい音で尊師弾きまくりだ。

尊師が「先生モード」の時は、私が弾き損なっても、「プッ」と吹き出して、勝手に弾いてなさい、と言う感じなのだが、「プレイヤーモード」の時は厳しい。
「それではダメだ!」という表情になる。

いつものように、ひときりついたら楽しく音楽談義、と言うことにはならなくて、「じゃ、もう一回いっときましょうか」
私のリズムギターに大きな不満を抱きながらも尊師はリードギターを弾きまくりだ。

私のエレキが終わると、次はアコースティックギターのクラスだ。
私も居続けて遊ぶことが多い。

昨日は新しい人が入ってきた。
60過ぎと思える男性だ。
どういう音楽が好きなのか聞いてみると、ハワイアンバンドをやっていると言う。

「理論的なことに弱いので、勉強したいんです」
へ〜、じゃ、実技と言うか演奏の方はバリバリなんですね、と言いたくなる私はひねくれてるのか。

ギターケースから取り出したギターが何だか変わってるし、塗装もはげてる。
古そうだ。
粗大ごみの時に拾ったのか、古道具屋で千五百円で買ったのか。
ヘッドのロゴはギブソンみたいだが、まがいものだろう。
それにしては、存在感みたいなものがある。

気になるので聞いてみた。
「粗大ごみの時に拾ったんですか、それとも古道具屋で千五百円で買ったんですか」とは聞けないから、当たり障りなく
「古そうなギターですね」
「1939年製です」

ゲゲ〜〜〜〜ッ!!
ビ、ビ、ビ、ビンテージ!

「い、いくらでした」
「180万です」

くそ〜!私の37万円のギブソンレスポールがかすんでしまったではないか!

もしうまかったら腹が立つのでギターは聞かずに帰ってきた。